え? お前もか。 30代後半で、エース級人材から仕事のあまりできない人までバンバン転職してゆきます。
働き方改革のおかげで残業時間が減って、転職活動がしやすい環境になってることも影響しています。なんと皮肉なこと!
数年前までは管理職経験のない人の転職は35歳まで、それ以降は求人があっても待遇が大幅に悪化すると言われていました。
でも実は2000年前後の就職氷河期の影響で一番人材が枯渇してるのが35歳前後のミドル層なんです。年功序列は崩れたとはいえ、大手日系企業では25歳とかで課長・現場マネージャーになることはかなりめずらしいこと。
このため、人材が不足しているミドル層を転職者で補おうとしている企業が増えています。
例えば、ある大手メーカーでは35〜38歳くらいの転職者を自社で数年働かせた後に、海外現地マネージャーとして送り出しています。
2017年の今、新卒の就職状況の改善ばかりスポットライトがあたりますが、就職氷河期で苦労して大変ながらも頑張ってきた人が地味に一番報われています。
35歳以上でも転職に成功するために必要とされるたった2つのこと
2015年以降、転職市場は完全に求職者優位な状況になっています。大手企業でも採用のハードルを下げるか給与水準を上げないと満足いく人はなかなかみつかりません。
実際に転職の成功者を何人も見てきて、2つの条件を満たしていれば転職に成功することがわかりました。
なにがなんでも正社員経験がある
35歳以上の転職ともなると家族がいる人がほとんどなので失敗できません。真っ黒の使い捨て求人に応募するわけにはいかず、まともな企業に就職することは最低条件。
コンプライアンスが機能している企業には一般的に人事部があり、採用業務を行っています。そこでまず求職者の最低限のフィルターをかけています。一番最初に除外されるのが「正社員経験のない人」です。
いくら実力主義といっても、「正社員経験のない人」を採用して、実は能力が全く足りず仕事ができませんでは人事の責任問題になります。
たとえ就職氷河期で無職期間(ブランク)があったとしても、その後正社員として7〜8年くらい働いた経験のある人は、EYやPWCといった大手コンサルティング会社へ転職を成功させています。
話す・書くことに支障のない英語力がある
単純にTOEICのスコアというより、業務で英語を遂行できるかということ。TOEICは900点を超えると満点以外は英語力に大きな差はありません。
それより、英語でメールをやり取りしたり電話会議でやりとりができることが重視されます。
僕は業務で海外とメールをやり取りししているけど、最初は何を書いて良いのかわかりませんでした。高校・大学では一切勉強しなかったことを、社会人で必死にキャッチアップして仕事してます。
大手商社や外資系企業でない限り、まだまだ英語でらくらく実務を遂行できる人は少数派です。
35歳以上で転職を成功させた人の英語力は、例えば、英会話はすこし苦手だけど英語の論文を軽々読みこなせる、USCPAとして英語の読み書きがバランスよくできる、米国の大学を卒業していて英語圏での生活に不自由のないレベルです。
英語はツール、実務経験が一番大切と言うけれど、やっぱアドバンテージです。
まとめ
転職するなら35歳までは過去の話。今は管理職経験がなくても40歳未満であれば転職が可能な時代になってます。
だけど、景気の悪化や転職市場の需給変化は突然起こります。半年後にボーナスをもらってから転職しようなんて考えるのは一番危険。
例えば不祥事を起こした東芝から大量の社員が転職市場に流れ込んできたら、あたなの希望しているポジションは一瞬で奪われてしまいますよ。
転職を考えているなら今すぐ行動しまよう。