転職は35歳までと言われてきた常識が崩れてきて、実力さえあれば40歳でも転職が可能になってきました。

求人内容も管理職だけでなく担当者クラスのポジションも多くなってきています。

転職のチャンスが増えるのだから素直に喜ぶべきなんでしょうが、当たり前の盲点に気付いていますでしょうか?

特に日系大企業に転職する場合は、本気で覚悟しておくべきことがあります。

実力主義は半分ウソ、日系大企業は今でも年功序列

徐々に年功序列が崩れているとはいえ、新卒一括採用がなくならない限り、完全実力主義の会社は不可能。

特に日本の大企業は、転職者の実力がプロパー社員を圧倒時に上回らないと、管理職になること自体が難しい。つまり、いまだに一つの会社に勤め続けるという忠誠心が一番重要。

2016年前後の超売り手市場では、中小企業から大企業への転職が可能になったとはいえ、転職後に活躍してゆけるかはよく考える必要があります。

例えば、製造業では部長は50代、課長は40代という年齢制限があります。さらに原則、新卒で就職したプロパー社員から選ぶという、身も蓋もない条件がつきます。

転職に成功した。でも、一生平社員で給料もほとんど上がらない。そんな罠に陥らないようにね。

日系大企業への転職組が出世するには?

せっかく転職するなら出世したいし、給料ももっと欲しい。でもどうすればいいの?

身近な転職組で出世した人の例を紹介します。

35歳の時にマネージャー候補(役職なし)のポジションで大手日系企業に転職したAさん。転職後にはずっと平社員だったのに5年後に事業部の課長、さらに3年後には本社中枢管理部門の課長(実質部長)に昇格しました。

彼が力を注いだことは、なんとゴルフ

定期的に開催される○○○部長杯という、管理職が沢山集まるゴルフコンペに1度も欠かさず出席。

仕事の能力は普通だけど、そこで顔を覚えてもらってあっという間に出世コースへ!!!

日系大企業へ転職するなら、ゴルフを覚えておきましょう。

もしも実力不足で転職してしまったら?

中小企業から大企業への転職は、大企業のプロパー社員の実力が100としたら、転職者は200の能力がないとまず採用されません。
つまり、圧倒的な実力差がないと仕事の進め方や会社の実情がわからない分、本気で苦労することが目に見えているからです。

でも好景気で転職が容易な時は、人がまったく採用できず、企業側は採用レベルを落とさざるをえません。
プロパー社員と同等又はそれ以下の実力でも採用してしまいます。

転職者は大企業に転職できて喜ぶのはほんの一瞬。その後は、仕事について行くだけでギリギリの状態が続いて、「お前はこんなこともできないか!」と毎日怒られる生活が続きます。

解決策は、この生活を根性で3年間耐え抜くか、短期離職しかありません。最近、転職組の同僚がまさにこの状況に陥り、1年半で退職してゆきました。

日系大企業には新卒就職が原則。大企業への転職は、安定性や見栄を重視していると、短期離職することになるからくれぐれも慎重にね。

まとめ

いくら人手不足とはいえ、35歳以上で転職する場合は即戦力になることを期待されています。

当たり前だけど、入社後に即プロパー社員以上の実力を発揮できなければ、最悪お払い箱になり出世の道も閉ざされます。

35歳以上の転職は、育ててもらう、少しずつ仕事を覚えるとかは通用しません。転職後の出社1日目から全力を出し切って仕事に打ち込むことが当然のように求められます。

このことだけは、本気で覚悟して転職しましょう。