大企業であればその子会社数は100以上もあります。親会社から子会社へ、子会社から親会社への出向は一般的です。

親会社の人が子会社へ出向するケースって、「え!、俺出世コースから外れたの?」

逆に、子会社の人が親会社へ出向するケースって、「うそ!、何で俺が? 肩身狭そうだな・・・」

なんて感じるよね。

いちがいに出向といっても、それぞれの年齢とかタイミングとかで意味が全然違います。出向はもともと、親子会社間の人事交流、、将来の幹部候補の育成、余剰人員の整理などさまざま。

でも、突然自分のお父さんが別の会社に出向することになったら、家族としては大事件ですよね。正しく出向の意味を理解していると心の整理もつくし、新しい会社でもがんばれます。

出向は出世のチャンスになるのか?

社内の人事異動より緊張するのが出向。突然のことで何でだろう?理由は?と思いますよね。

出向っていうのは特にやっかい。いままでと違った会社で働くことになります。気軽に相談できる相手もいません。一人ぼっち。

良い出向

実は将来の幹部候補は若くして出向することが多いです。いつもと異なる環境で何年も仕事を続けて結果を出し続けなければならないし、同期とも離ればなれで寂しい思いもいっぱいします。出向期間は短くて3年、長くて5年以上ということもあります。

でも、全く新しい経験もできるし、グループ会社全体に人脈もできます。出向元に帰る時には管理職待遇となることも多いです。

悪い出向

完全な採用ミスとかで能力が全くない社員がいる場合、子会社のどうでもいい部門へ送り出します。そしてそのままです。出向元に戻ることもないし、役職もなし。追い出し部屋の代わりに利用します。

地味にキツイよ。出向先ではどんな苦労がある?

一番難しいのはプロパー社員との関係だと言われてます。つまり、社外から全く知らない人が突然やってきます。プロパー社員の上司や、同僚としてね。

出向者はプロパー社員より上のポストや重要な仕事を任されていると嫉妬されてしまいます。特に子会社の社員が親会社に出向すると悲惨。「ここは(親会社)は君(子会社社員)の来るところじゃない」なんて普通に言われます。でも立場上は反論できない。

そんな生活を何年の続けるのは相当タフじゃないとできないよ。

まとめ

親会社から子会社へ出向する場合、ふつうポジションが上がります。でも少しでも威張り散らそうなものなら子会社社員の反感を買って徹底的にたたきつぶされます。

子会社から親会社へ出向する場合は、ポジションが一番下になることが当たり前。どんな理不尽なことがあっても別会社なので助けてくれる人はいません。キツイですよ。

でもこの大変さを味わって乗り越えたからこそ、その後の出世とかがあるんじゃないかな。どうせ長い人生なんだからあんま気にしないのが一番じゃない。