僕はコンサルティング会社に勤務しているため、これからUSCPAを取得しようとする人、USCPAに合格し転職活動中の人が大勢います。

従業員数80人くらいの会社なのに3ヵ月に1人は退職してゆきます。転職のきっかけで一番多いのはUSCPAを利用したキャリアアップ。過去2年間の退職者のうち4人はUSCPAでした。

そして入社してくる社員は新卒のみだから、いつまでたっても平均年齢30代の会社なんです。(これはこれで問題か?)

愚痴ってもしょうがないし、せっかくなのでUSCPAの転職先が年齢(20代、30代、40代)でどんなふうに変わるのかを紹介してみたいと思います。

転職先は年齢で大きく変わるはホントだ!でも若ければよいってわけでもなかった

USCPAを取得するくらいだから、きっと資格を武器にキャリアアップを狙ってることでしょう。

20代〜30代前半くらいまでだと仕事をしながらUSCPAを取得して転職。

30代後半〜40代はUSCPAとしてさらなる活躍を目指して転職。

転職市場の常識では年齢は若ければ若いほど転職しやすいし、選べる仕事種類も増えます。

だけど、その後のキャリアを考えると、若ければ満足いく転職ができるわけではないことがわかりました。

20代前半のUSCPA

若くて、専門性もあり、英語ができる。

採用側から考えると極めて使いやすい人材です。

きっと大学在学中からUSCPAの勉強をして合格し、実務経験も積んできているでしょう。

スタッフクラスとして監査法人、外資系経理、内部監査部門に引っ張りだこの年齢です。

しかし、マッキンゼー、ベイン、BCGなど戦略系コンサルティング会社への転職にはUSCPAは全く有効ではありません。

ケース面接という与えられたお題について、分析・課題整理・課題解決をするものです。単純な会計知識よりも全体をふかんする力が求められます。

USCPAを「武器」にしたいなら戦略系コンサルティング会社は避けたほうが無難です。

20代後半〜30代前半のUSCPA

全年齢のうち一番採用ニーズが高い年齢層になります。

資格と経験の両方を兼ね備え、教育しなくても転職後に即戦力になることができる人材であることが期待されています。

転職先は、大手監査法人・税理士法人が断トツで人気です。

大手監査法人へ転職した場合は、監査スタッフとして監査業務に従事することになります。最初は憧れの監査法人に入所できた喜びがありますが、同僚のほとんどは公認会計士なので、USCPAであることに引け目を感じる人もいます。

会計知識だけで言えば公認会計士が圧倒的に上。同僚の公認会計士に負けないように毎日死にものぐるいでスキルアップすることに疲れて退職する人も出ます。

監査法人は入所するのは簡単でも、そこで働き続けるには優秀な同期との出世競争を勝ち続けなければならないことを頭に入れておきましょう。

大手税理士法人へ転職する人の大多数が、移転価格スタッフとして仕事をしています。税理士の資格・知識がなくても仕事をすることができるけど、海外のBEPS(税源浸食と利益移転)関係の文献を英語で読みこなせるレベルの英語力が求められます。

移転価格を専門に仕事をするメリットとして、グローバルに活躍する大企業が顧客になるためスケールが大きい仕事ができることがあります。一方、デメリットとして、かなり特殊な仕事であるため次に転職する時に求人数が限定されることがあります。専門性を極めるとかえって将来の選択肢が狭まることに気おつけましょう。

30代後半〜40前半のUSCPA

数年前までは35歳をすぎると転職できないと言われてきましたが、一番の売り手市場になりつつあるのがベテランの30代後半〜40代前半の世代です。

80年代の就職氷河期に大企業がこぞって新卒採用を見送ったつけが回ってきました。

しかも採用のハードルが意外と低い。

・長期離職期間がない
・英語の読み書きがそこそこできる
・1つ以上の専門分野がある
・国内、海外転勤可能
・マネジメント経験がある(必須ではない)

この5つを満たしていれば、求人はそこそこあります。

しかし、就職氷河期に就職できなかった人はこれらの能力をつけられるチャンスはなく、求人レベルは高くなくても、応募者が少ない。

だからこそ、USCPAを取得している社会人経験者が、過去に例がないほどあっさりと転職しています。

最近転職していった40歳の同僚は、こんなスペック。

・長期離職期間がない
→20代後半までフリーター、その後海外の大学卒業

・英語の読み書きがそこそこできる
→読・書・話が満遍なくできる

・1つ以上の専門分野がある
→一部上場企業の連結決算を7年経験

・国内、海外転勤可能
→どこでも可

・マネジメント経験がある(必須ではない)
→3年間、部下5人のマネージャーをしていた

大企業なら完全NGの長期フリーター期間があるにもかかわらず、大手監査法人にIFRSコンサルタントとして高年収で転職してゆきました。

30代後半〜40前半なら管理職経験がなくても、将来のマネージャー候補として転職できます。

USCPAの転職は転職エージェントを使い倒せるかで大きく変わる

USCPAの資格を活かして転職をするなら管理部門に特化した転職エージェントに相談するのが正解。

大手転職エージェントは資格保有を前提とした求人が少なく、求人企業も「資格をもっているからすぐ転職してしまうのでは?」と警戒しています。

MS-Japanは管理部門に特化した転職エージェントで、USCPAの転職に強みがあります。

特に大手監査法人とは太いパイプがあり、毎年2桁のUSCPAがMS-Japanを利用して監査スタッフやコンサルタントとして転職に成功しています。

今度はあなたの番。すぐに転職する予定がない場合、まずは相談だけでも大丈夫です。

相談は完全無料なので気軽にできますよ。