ジェラルミンのでかいスーツケースをころころさせて集団でやってくる人見たことありませんか?

国税でなければ、だいたいが監査法人の監査人たちです。(頼りなさそうな若い人たちも混じってればほぼ100%)

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監査法人とは?

監査法人とは、5人以上の公認会計士が出資をして、監査業務を提供するために設立された法人です。主な仕事は、上場企業(トヨタ、日立、ソフトバンクなど)及び一定規模以上の非上場企業(サントリーなど)の決算(財務諸表)が適正に作成されているかチェックすることです。

30年前であれば企業と監査法人はお昼にお寿司を一緒に食べに行くほどなズブズブな関係でしたが、粉飾決算が厳しく追及される昨今は、ペットボトルのお茶一本すらクライアント(監査を受ける企業)から受け取るなというくらい厳しくなってます。

監査法人は何をチェックしているの?

監査法人の監査人はクライアントへ出向き、会議室にこもって仕事をしています。帳簿、伝票、3ヵ月毎の四半期決算関係の処理など書類をチェックしてゆきます。疑問があれば経理担当者へ連絡して、質問したり、追加資料をお願いします。

監査人が会社にやってきた。監査対応で注意する3つのポイント

普通の人にはなじみのない監査人。なんか監査人というと偉そうでビビッてしまう人もいるでしょう。でもね、監査人の半分くらいは実務経験・社会人経験の浅い人たちなので、正直頼りないです。ここでは、監査人目線ではなく、クライアント(監査を受ける側)目線から、監査への応対で注意するポイントを紹介したいと思います。

実は新人会計士を教育するのはクライアントの仕事だ。

毎年数名の新人さん(1年目)が監査にやってきます。社会人経験はなく、会計士試験に合格したばかりなので監査スキルもほとんどありません。

監査では英語でAuditといい、語源はaudire(聴く)にゆらいします。つまり、クライアントに質問して聞くことが仕事です。

だけども、監査人の経験が浅すぎるので適切な質問ができず、クライアント側もこの監査人はいったい何を言っているのか?と困惑してしまいます。

このような質の低い監査人が毎年のように監査にやってくるんですが、軽くあしらう訳にもいかず、「先生!、ご質問の趣旨は、これこれこうゆうことで、○○○についてご説明すればよろしいでしょうか」なんて遠回しに教育しています。

監査人への相談は諸刃の刃。相談する前に論点整理しろ。

クライアントは会計処理のことで監査人へ相談したりします。まあ、確かに専門家だけあって会計処理など知識については詳しいからね。

だけどね、あんまりうかつに質問すると墓穴をほります。

例えば、今まで簡便的な処理をしていたけど原則的な処理をすべきか、まったく新しい処理をしたいのだけどどのように対応したらよいかなど。

これね、監査人の立場からすれば原則的な方法でやってくださいという金太郎飴のような回答がかえって来ます。監査法人の責任が厳しく追及されるようになってからはなおさら。

だからこそ、質問する前に会社としての落としどころを決めて、A案、B案、C案それぞれの決算へのインパクトを整理した上で、うちは○○○の理屈でB案をするけどいいよな?、ってふうに話をもってかないとダメ。

監査人へは、何となく質問すると会社の決算が崩壊するので注意するようにね。

監査人が常に正しいとは限らない。指摘事項は鵜呑みにするな。

監査人は(特に日本はね)一般企業に勤務したことはなく、ずーと勉強して試験に受かって監査法人で働いています。

難しい試験に合格したのだから優秀なはずなんですが、現実には監査人のレベルもピンキリで、優秀な人は先生と呼ぶにふさわしいくらい頼りになるけど、どうしてこんなバカが監査しているのか腹が立つくらい低レベルな人もいます。

だから、監査人の「ここの処理は間違っているので、修正が必要ですよ」と言われても、単に監査人の知識不足なんてしょっちゅうあります。バカ正直に、監査人の言うとおり修正すると、粉飾決算になるという笑えないことも現実におきています。

監査人の言うことは落ち着いて整理して対応する必要があります。

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監査法人への転職はMS-Japanがオススメ

クライアント目線で監査人について書いてきました。監査人は責任がめちゃくちゃ重い仕事です。例えば、監査判断で失敗してクライアントをもめてしまうと、次の監査の時には、その人は監査チームから外されてしまいます。

でもそんな厳しい環境の監査法人に転職して、企業の決算を正しく導きたいという人もいるはず。

監査法人は求人内容が特殊なため、総合型の転職エージェントに申し込むより、管理部門特化型エージェントMS-Japanを使う方があなたの希望する仕事にマッチする求人数も多く、短期間で転職を成功させることができます。



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