メンタルヘルス不調によって休職する社員は明らかに増加しています。

一度休職すると職場復帰した後も休職したり、最悪そのまま退職してゆくことも少なくありません。

メンタルヘルス不調による休職は、他の社員の仕事への影響もあるのでできる限り未然に防ぎたいものです。

 

厚生労働省がメンタルヘルス不調に関す調査を公表しています。

過去1 年間(平成27 年11 月1日から平成28 年10 月31 日までの期間。以下同じ。)にメンタルヘルス不調により連続1 か月以上休業した労働者(受け入れている派遣労働者を除く。以下、本項では同じ。)の割合は0.4%[平成27年調査0.4%]、退職した労働者の割合は0.2%[同0.2%]となっている。

 

連続1ヵ月以上休業した労働者が0.4%となっており、社員数1000人の企業であれば4人です。

 

少なっ!!!

 

まったく現実が反映されていないように見えます。

 

100人以下の企業になると、毎年長期休業者が2〜3人、退職者は5人くらいです。

退職者は「こんな会社にいたら気が狂う」と捨て台詞を吐いて退職してゆきます。

 

こんな調子だから平均年齢がいつまでたっても若いままで、仕事のノウハウが社内に残らず業績も良くなりません。

どうしてメンタルヘルス不調社員が大量発生するのか、メンタルヘルス不調になりやすい社員のタイプ、きっかけなどを分析してゆきます。

 

えっ?あの人も メンタルヘルス不調による休職者激増〜絶賛職場崩壊中〜

メンタルヘルス不調が発生する職場には大きく2つのタイプに分かれます。

 

1.長時間労働、サービス残業、パワハラ会社
2.同族経営(家族経営)、やりがいのない天下り会社

 

1番目は当然ですね。問題は2番目です。

 

この2番の会社は実は1番目の会社以上にあります。この会社でいったんメンタルヘルス不調者が激増すると手がつけれれません。

違法行為が行われているわけではないので、外圧はなく職場環境は一向に変わりません。

2番の会社は主に、ワンマン社長の会社、大企業の子会社、公益法人などです。

 

このような組織だと、幹部・管理職といわれる人たちは別組織からの天下りで独占されます。そして自由な企業活動は許されません。

いままでどおり、おとなしく上司の言うことを聞いていればなんの問題も起きません。

改善・改革など幹部は全く望んでいませんし、問題がおきても”グループ経営だから”で片付けられてしまいます。

優秀な社員ほどメンタルヘルス不調になる理由


優秀な社員ほど積極的に問題意識を持ちますし、自分の行動で会社をより良くしたいと思っています。

そして、仕事のやりがい、出世、収入UPを求めて常にスキルアップを怠りません。

しかし、いつの日か悟ります。「この会社にいても何も変わらない」と。

 

希望をもって頑張ってきた人間ほど、実態を知った時の落胆は大きい。

自分の努力は何の意味も無かった。

 

ある者は、気力が抜け休職。そして、もう無理だと思い転職してゆく。

会社には、どうしようもないクズ社員ばかりが残ることになります。

職場環境の改善が難しいなら、職場を変えるのもあり

「職場環境を改善するには、まず自分が変わること」。ポジティブな意見ですね。

これができれば理想です。

しかし、現実は組織では働く人間の利害が絡み合い、一社員が組織を変えることは不可能です。

それができるのは社長だけ。でもね、その社長も親会社からの天下り。

 

自分にどうしようもできない組織にいてメンタルヘルス不調になるなら、職場を変えるのもありです。

これまで一生懸命働いてきた組織を離れるのは寂しいけれど、職場は1つだけではありません。

40代前半くらいまでであれば、就職氷河期の採用抑制の影響もあって、意外と求人はたくさんあります。

 

本当にこのままでいいのか?

 

変わらない職場環境に心を痛め、思い悩んでメンタルヘルス不調を悪化させるくらいなら、いっそ転職によって問題を全て解決できる可能性があります。

メンタルヘルス不調は心が弱いのではなく、そもそも意識が高く、問題をしっかり認識できる人材ほどなりやすいもの。

その能力をもっと別の場面で活かせるチャンスがあるうちに、転職という選択肢を考えてもいいかもしれません。

>>やりがいと年収UPを実現させる転職エージェントランキングはこちら