転職するとき、親会社に就職するか子会社に就職するか悩んだことはありませんか?
30代前半くらいまでは、給料・福利厚生などに大きな差がつかない場合があるので、どっちでも同じに見えます。
ぼくは親会社と子会社の両方で働いたことあるので、社内からみた親会社と子会社の実態を紹介します。
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Contents
親会社のメリット・デメリット
ちょっと大きな会社になると、基本的に転勤のある総合職として入社することになります。
総合職は働く場所や仕事内容を選ぶことができません。
その代わり、様々な部署を経験し、係長→課長→部長→・・・というように出世してゆきます。
出世にするにつれて、給料や退職金も増えてゆきます。
50代になると能力不足で出世できなかった社員は、子会社へ部長クラスとして天下りすることになります。そして子会社で何の不自由もなく、平穏な日々を満喫しつつ定年を迎えることになります。
まさに、「The 安定」という人生を歩むことになりますが、会社に運命を握られっぱなしの一生です。
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子会社のメリット・デメリット
一部を除いて、子会社の規模はせいぜい従業員数百人。
小さい組織なので、定期的な転勤や仕事の変更はほとんどありません。無茶な人事異動は少ないので、安定的に働きたいのであればオススメでいます。
給料は親会社の7〜8割程度。社長や部長クラスは親会社から天下りで占められます。
子会社は親会社から不採算部門切り離しのため設立されることがあるので、事業の収益性は低く、新規事業への挑戦も禁止されていることがあります。経営の自由はないと考えてよいでしょう。
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子会社にやってくる天下り50代親会社社員に共通する特徴
まず、納得しなければならないことは「親会社からの50代天下り社員は、仕事をするために居るんじゃない」ということ。
よく、「部長として子会社に来たんだから遊んでないでもっとしっかり仕事してよ」という意見もあります。
完全に誤解しています。
子会社は親会社から、資金、製品・技術の提供を受けて事業を継続しています。
親会社からの天下りは、親会社余剰社員の受け皿であるとともに、子会社が勝手なことをしないようにするためのお目付役。
だからあくせく働く必要はないんです。
定年まで大きな問題なく毎日をすごすことが一番重要。トラブルが起きてもなかったことにすればいいしね。
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親会社に転職するほうが安心、でも親会社の戦略的子会社ならありだよ
会社の運命を決めるのは親会社です。子会社はしょせん子会社です。
どっちにしようか? もしも迷っているなら間違いなく親会社をオススメします。
給与、将来のポスト、仕事の幅、全て親会社が上になるように企業は運営されます。
例えば、巨額粉飾決算という大スキャンダルを引き起こした東芝。
親会社経営幹部の経営失敗・組織犯罪による大損失は、東芝の優良子会社売却で穴埋めされました。
親会社も社員の大規模リストラをしますが、何の罪もない子会社まで必然的に大きな影響を受けます。
社内の最大の加害者が一番被害が小さいという皮肉。
でも、子会社が一概にダメなんてことはありません。
例えば、親会社の有力者が設立した戦略的子会社であれば全然あり。
社内政治的に、資金・権限が子会社へ優先的に割り当てられるし、仕事内容もある程度明確。
20年後はわからないけど、短期的にあなたのキャリアと一致してればその子会社で経験を積むのはすばらしいことでしょう。